作成:2021・01・11


お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。


 

 3.TECHART LM-EA7の活用

 もちろん、LM-EA7が活用できるのはタクマーレンズに限りません。ワタシの場合、数は限られるのですが、KマウントレンズとFマウントレンズがあります。また、ベッサL用のウルトラワイド-ヘリアー 12mm F5.6も活用できます。
 つまり、Mマウントに変換できる中間アダプターがあれば、重量と繰出し量の制約はありますが、全体繰出しでピント合わせするレンズはみなLM-EA7で使えるのです。とは言っても、ミランダとペトリマウントはMマウントに変換する中間アダプターを自作することになるようです。
 

 

3.1 Kマウントレンズ

 せっかく、Kマウントレンズ用中間アダプターに YIYO Kマウントレンズ-ライカMマウントアダプターを用意したので、手持ちのKマウントとKAFマウントのレンズをみてみました。ところが、ズームレンズばかりで標準レンズとLM-EA7で使いずらい長焦点も除くと、タクマーレンズの子孫の単焦点レンズは前述のSMCペンタックス FISH EYE 17mmF4とM28mmF3.5/F2.8ぐらいです。要はろくなレンズがないということを痛感させられました。
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 1.SMCペンタックス M28mmF3.5

SMCペンタックス M28mmF2.8を探していたら、一緒にM28mmF3.5がありました。いつ、どうして入手したのか全く覚えていません。もちろん、使用した記憶もありません。しかし、コンデションはM28mmF2.8より良い状態です。6群6枚のM28mmF2.8と7群7枚のM28mmF3.5は、いずれも1977年登場で、ほぼ同じ期間に併売されていましたが、M28mmF2.8は1982年にA28mmF2.8の光学系に変更されています。
 


 2.SMCペンタックス M28mmF2.8

コニカFTAとともに初めて買ったシグマ ワイドラーマ 18mm F3.5をLM-EA7で試写したかったのですが、カビとクモリが進行していて、レトロなオールドレンズになってしまい断念しました。SMCペンタックス M28mmF2.8は、ずっとシリカゲル埋もれて退蔵されていたです。MXとこのレンズを携行はしてはいたのですが、使用した記憶はほとんどありません。MZ-5でもK-1でもズームレンズで不精していました。
 



シグマ ワイドラーマ 18mm F3.5をLM-EA7に

 

3.2 Fマウントレンズ

 錦糸町の駅ビルにあるカメラ屋さんに寄ってAi改造しそびれた古いFマウントレンズをニコマートELのために探していた時期がありました。Fマウントレンズは後輩に贈りましたが、今でも残っているものがあります。
 なお、LM-EA7に使う中間アダプターは、各種レンズをMマウントに変換するアダプターが K&F Conceptや、YIYOから供給されています。YIYOのニコンFマウント-Mマウントアダプター(75g)を3180円で買いました。
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 1.マイクロニッコールPオート 55mmF3.5

高校生の頃ですが、このレンズのシャープネスに驚いたことがトラウマになり、Ai改造しそびれたこのレンズに後年巡り合い、思わず手を出して、その後も、専用の中間リングを探し回ってしまうという愚か者はワタシです。ニコマートELに付けて撮った写真は、ギャラーリーのページに少しありますが、ネガフィルムではその実力が発揮できていないようです。


 2.ニッコール−Qオート 135mmF3.5

裕福な高校の級友が、ニコンFフォトミックとこの135mmを使っていました。給料ひと月分ぐらいのお値段のものを子供に預けてしまうのは、羨ましいかぎりでした。それを借りて2カットほど撮ったネガが残っています。焦点距離が135mmのレンズはLM-EA7では使い難いことは判っているのですが、前にEOS5Dに付けて撮った写真に失望したところがあるので、再確認することにしました。



マイクロニッコールPオート 55mmF3.5を中間アダプターを介してLM-EA7に

 

3.3 フォクトレンダーレンズ

 ウルトラワイド-ヘリアー 12mm F5.6は2000年9月ベッサLとともに購入した最初期のもので、美術室のページに撮影した写真を掲載しています。買った当初は、深い被写界深度を信じて目測でピントを合わせ、当てにできないファインダーで構図を想像して撮影するのが楽しくて熱中しました。しかし、最初の熱も冷めてしまうと、ベッサLは普段使いには全く向いてはいないカメラなので、出番は減ってゆきました。最後は、しまい込んでしまい、引っ越してきてからは持っていたことも忘れていました。
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 1.ウルトラワイド-ヘリアー 12mm F5.6

 ウルトラワイド-ヘリアー 12mm F5.6も、α7RII とLM-EA7を購入して思い出したので、探し続けて、何度も見たはずの荷物の中から見つけ出し、LM-EA7に付けてみました。
 使ってみると、ウルトラワイド-ヘリアー 12mm F5.6一つというのは寂しい気がします。スパーワイド-ヘリアー 15mm F4.5なども欲しいなぁ。。。気のせいかなぁ
 

 2.スーパーワイド-ヘリアー 15mm F4.5

 気の迷いです 。。。手を出してしまいました。ウルトラワイド-ヘリアー 12mm F5.6 とよく似た性格のレンズです。さらに小さな大きさに見えるのですが、レンズキャップのサイズによる錯覚です。撮影に使おうと思うと、まず、シェーディング(周辺光量)補正などが必要だと痛感しました。
                                             [2022・06・11.追加]
 

ウルトラワイド-ヘリアー 12mm F5.6を、Mマウント-L39マウントダプターを介してLM-EA7に

 

3.4 コムラー 105mm F2

 この、コムラー 105mm F2は、ウルトラワイド-ヘリアー 12mm F5.6を探している時に発見しました。2005年正月に入手して以来しまい込んでいまい、そのまま忘れていました。
 Sマウントということで、重量的にも許容できるので、α7RII とLM-EA7に付けて使ってみました。
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コムラー 105mm F2を、中間アダプターを介してLM-EA7に


 コムラーの大口径シリーズでこれ一つというのは、ちょっと寂しいなぁ。。。いけない、正気に帰れ。
 

 

3.5 TECHART LM-EA7使用にあたって

 LM-EA7は、どんなMFレンズでも完璧なEマウントのAFレンズに生まれ変わる訳ではなく、過剰な期待には応えてくれません。僭越ですが、以下に、LM-EA7を導入するにあたっての留意点を記載しておきます。
 当然ですが、MILCのα7RII にミラーはないので、タクマーレンズの後端にミラーが干渉する懸念はありません。
 
1 使用レンズの焦点距離
LM-EA7の繰出し量が4.5mmであることに起因しますが、対象のMFレンズの焦点距離は、標準レンズまでの単焦点レンズが適しています。特に広角レンズだと、AFは快適の一言に尽きます。逆に望遠レンズやマクロレンズは、繰出し量が大きいのでご利益がありません。
 
2 使用レンズの制約
対象のMFレンズには、LM-EA7の重量の制約があり、500g以下とされてます。また、暗いレンズではα7RII のAF検出輝度範囲の制約があります。実絞りで使用するので、明るい屋外では、動作することもありますが、F5.6より絞り込むとAFが動作しなくなります。MFレンズ全体を繰出すので、ズームレンズ、インナーフォーカスやフローティング機構の働くレンズは適しません。
 
3 中間アダプター
Mマウントレンズ以外のレンズを使う場合は、中間アダプターで変換することが必要です。ただし、ペトリやミランダの中間アダプターを求めることはできないかもしれません。今回登場した中間アダプターでは、Pixco(バシュポ) ヘリコイド付 M42-Mマウウントアダプター以外は内面反射に悩みませんでした。
 
4 なんかあるかな

 

 

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 更新日 : 2022・06・11.

 

 

    余 談

[メモ]

 どうせなら、M 28mm F2が欲しいような気がしています。ほんとうに気のせいです。どうせ使わないでしょ。とんでもないお宝レンズ価格です。
 SMCペンタックス F 28mm F2.8を入手したのですが、MZ-5でもK-1でもズームレンズで不精してしまいました。M 28mm F2.8の後期型とFA 28mmF2.8 ALが欲しいような気がしています。ほんとうに気のせいです。どうせ使わないでしょ。
 SMC Bellows-Takumar 100mm F4に使用する場合、+38mm必要です。
 コニカFTAとともに初めて買ったのがシグマ ワイドラーマ 18mm F3.5でした。コニカFTAが使えなくなって、YSマウントをARマウントからKマウントに交換しました。ME-Fに付けって撮った写真は、ギャラーのページなどに少し掲載しました。
 はっきり言って、広角の雰囲気は楽しめるのですが、往年の良い写りではありません。分解困難な構造なので、清掃ができていませんが、デジタルでの写りも興味があります。
 

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